現在実生チャレンジ中のブラヘアアルマータ(Brahea armata)についてまとめました。これから実生にチャレンジする方や、育て方の参考になればと思います。
ブラヘアアルマータとは
ブラヘアアルマータは、美しいシルバーリーフが特徴のヤシ科の植物で、海外ではメキシカンブルーパームとも呼ばれいます。寒さに非常に強い為、日本の広い範囲で地植えができます。乾燥にも強く、ドライガーデンやロックガーデンに用いられ、アガベやユッカと共にドライガーデンで人気がある植物です。(と、思ってます。)
ブラヘアアルマータの分類
ブラヘアアルマータは、ヤシ科ブラヘア属の1種です。ブラヘア属は全部で11種あるようで、ヤシ科はなんと約2600種あるみたいです。めちゃ多いですね。ヤシ科のほとんどは熱帯に生息しているので、ブラヘアアルマータのように寒さに強いヤシは少ないです。最も北に生息しているヤシは、チャメロプスフミリスになります。こちらも実生チャレンジしていますが、まだ一つも発芽していません。。。
ブラヘアアルマータの自生地
メキシコが原産地になります。ドローンで撮影した動画がユーチューブにあったので紹介します。
Baja California by Drone: Blue Palm Canyons
場所はメキシコ北西部のバハカリフォルニアの渓谷です。標高が高いため、寒暖差が激しい場所になります。
一緒に自生している植物として、
fouquieria columnaris(観峰玉)
pachycereus pringlei(武輪柱)
があるようです。どちらもブラヘアアルマータと同じく寒さに強いのが特徴ですね。土壌は、石灰岩が含まれる砂質土壌のようです。アルカリ性の土の方が葉が銀色になるという話がありますが、自生地からきてるのではいかと思います。それにしてもすごい景色ですよね。1度は行ってみたいです。
自生地マップを作ってみたので、興味のある方はどうぞ
ブラヘアアルマータの育て方
成長サイクル
暖かい春から秋にかけて成長します。成長は遅く、年間10cm程度成長するとありましたが、環境に大きく左右されます。長い年月がかかると思いますが、大きくなると15mを超えるようです。
日陰には置かない
半日陰でも育つようですが、日光が大好きです。太陽にたくさん当てた方が葉もきれいに育つようです。
寒さに非常に強い
-9.4℃まで耐えられます。 (USDA:8b)
日本の広い範囲で地植えできます。ただし、幼苗の場合はそれほど寒さには強くないので、冬は屋内に取り込みましょう。実生後3年は屋外越冬は控えた方が良さそうです。
※耐寒性は、USDA Hardiness Zoneを基にしています。下記のサイトでとても分かりやすく説明されています。
植物の耐寒性について【Hardiness Zone】 - ガーデニングの図鑑
乾燥に非常に強い
砂漠に自生しているくらいなので、乾燥に非常に強いです。反面、多湿には弱いようです。基本的には土の中が乾いたら水をやるようにすればよいと思います。環境に左右されるので、土と葉っぱの様子を見ながら水やりしましょう。地植えだったら追加の水やりはほぼ必要ないと思います。
水はけの良い土に植える
上記の通り多湿には弱い為、水はけの良い土に植えましょう。また、アルカリ性の土壌の方が葉がシルバーになりやすいという情報もあり、苦土石灰を少し混ぜてもよいと思います。 混ぜる際は適量に注意し、アルカリ性になりすぎないよう注意しましょう。
肥料を好む
丈夫なのでおそらく施肥しなくても育ちますが、肥沃な土壌が好きなので生育期の暖かい時期に緩効性肥料を与えます。ほかのヤシに関してですが、2ヵ月に1度の施肥を推奨しているサイトもあったので、ブラヘアアルマータも多くてもその程度で良いと思います。
古い葉は剪定する
葉が古くなって茶色になったら、根本から切りましょう。切ることで健康な葉に栄養がいくようです。
種から育てる
私も種から育てていますが、発芽まで非常に時間がかかります。25度以上で管理し、4ヶ月程度で発芽するようです。ただし、長期間保管されていた種子は発芽まで非常に時間がかかるようなので、なるべく新鮮な種子を入手しましょう。また、根が深く伸びる為、植え付けはロングポットの方が良いようです。ロングポットは意外と普通のお店には置いておらず、こちらから購入できます。
実生に関しては、下記の記事にまとめています。よかったら見てください。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。素敵なブラヘアアルマータの写真を提供下さったxunshuikouさんありがとうございました。
約10万円のブラヘアアルマータがこちら。
結構な値段ですが、ここまで出せば立派なサイズが買えます。