にわのこと

わが家の庭と植物について

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ココスヤシについて

 ドライガーデンを検討されている方なら一度は候補に上がるであろう植物、ココスヤシ。湾曲したシルバーリーフとゴツゴツの幹がカッコいいですよね。園芸店やホームセンターでも扱われており、地植えされてるお宅もちらほら見かけます。わが家はスペースの関係で諦めましたが、調べたことをまとめてみたので、これから育てられる方の参考になればと思います。

 

ココスヤシとは

 

Pindo palm

 

 ココスヤシは、南米原産のヤシ科の植物です。いくつかの品種が”ココスヤシ”として流通していますが、Butia OdorataかB.Capitata、B.Yatay(ヤタイヤシとしても流通)の可能性が高いと思われます。

現在、ブティア属としては49種が申請されています。その内の20種が正式に登録されており、いずれも南米が自生地になっています。ブティア属の中でも、ブティア オドラータは最も丈夫な品種として、海外含めて最も流通しています。南米では、ブティアの実を原料にジャムやお酒にしているようです。

 

ココスヤシの自生地

 ココスヤシはブラジルやアルゼンチン、ウルグアイといった、南米で自生しています。ドライガーデンでよく用いられるため、乾燥地帯のイメージも強いですが、実際は日本の関東以南と同じ温帯湿潤気候となっており、砂漠ではなく、サバンナに自生しています。

You Tubeで自生地の動画を見つけました。

 

 

 映っているのはB.Yatayのようです。草原にポツポツと生えています。太陽もずっと当たるでしょうし、風通しも良さそうです。

 

自生地の環境を知るため、ウルグアイの北側国境付近のPaso Del Parqueという街の気候を調べてみました。月間平均気温が7〜30℃で、日本よりも冬は暖かく、夏も涼しそうです。月間降雨量は、100〜200mmとなっており、名古屋の60〜290mmとほぼ同じくらいです。季節で降雨量の差が小さく、結構な量の雨が年間を通して降っています。

ちなみに、ユッカロストラータが自生しているチワワ砂漠では、雨季でも80mmしか雨が降らないので、同じドライガーデン向けの植物でも、自生地環境はかなりの差がありますね。

 

自生地マップを作ってみたので、興味のある方はどうぞ

niwanokoto.hatenablog.com

ココスヤシの育て方

日陰には置かない

 日光が大好きです。日に当てましょう。日照時間が減っていくと葉が長く成長するようで、ある意味優雅に育つようです。

 

寒さに強い

 -9℃(B.Odorata)まで耐えられるようです。 かなり強いですよね。愛知県では公園や施設でも見かけますし、地植えされているお宅も見かけます。

 

植える場所に注意

 最大3-12mになります。幅もかなり大きくなるので、狭い場所には植えないようにしましょう。また、根が繊細な為、ある程度の大きさになると移植は難しいようです。

 

肥料は好き

 栄養不足だと、葉色が悪くなったり葉や幹が小さくなるようです。海外サイトでは、年3回の施肥が推奨されていました。

 

元気な葉は剪定しない

 葉の栄養を再利用して次の葉を展開するようなので、枯れていない元気な葉を剪定すると、次に展開する葉にも影響がある様です。

 

最後に

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。書きながら改めて思いましたが、ココスヤシの葉って形も色もかっこいいですよね。昨年、矮性種なら地植えできると思い、Butia Archeriの実生にチャレンジしましたが、1つも発芽せずに終わってしまいました。また機会があれば、チャレンジしてみます。

 

楽天で見つけたココスヤシがこちら。1万もだせば結構立派な株が買えますね。